Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
その時、沈黙の中にドアがノックされる音が響いた。
追い返せと目で訴えるエルヴィンに応え、ドアを開けてそう言おうとした。
「……!ステラさん!」
「アルミン!ミカサも!」
彼等は敬礼しようとしたが私の姿を見て思わずと言ったように私の名を呼んだ。
私も思わぬ訪問者で一瞬止まってしまったが、今は話している暇も無いため追い返そうとした。
「ごめんね、今は____「すみません、お忙しいのは分かっています。ですが緊急なんです。女型の正体と思われる人物を突き止めました!」
「……?!………入って、話して」
104期が信じられない今、安易に104期訓練兵であった2人を入れるべきではないと分かっていても、アルミンの確固たる決意を破ることは出来なかった。
「ステラ……?」
ミケさんが怪訝に声を出し、アルミンとミカサは敬礼して名乗ろうとしたが私が先に話した。
「彼等は104期生、アルミン・アルレルトとミカサ・アッカーマンです。女型の巨人の正体の見当がついたとの事ですので、私が話を聞くに値すると判断しました。聞いていただけますか?」
「………いいだろう」
エルヴィンは真っ直ぐ私を見て、そう言った。エレンが巨人だと判明した時のように、アルミンは立ったまま話した。
「手短に話させて頂きます。
前回第57回壁外調査の際、私は女型の巨人と遭遇しました。その際、女型は私の外套のフードを摘み、顔を確認したのです。結果私を殺すことはせずに走り去りました。この事から女型はエレンの顔を知っている者と思われます。