Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第22章 制御
「エルヴィンはまだかい?」
「ああ、だがもう少しだろう。……水を飲むんだ、ステラ」
ハンジさんとミケさんが話している。
ああそうか、私は彼らが来たことにも気付けなかった。情けない姿を見せてしまった……切り替えろ、切り替えろ……
「ねえステラ」
すると、ハンジさんの腕に包まれていた。
「君の頭脳は優れている、故に多くの事を対処する事も出来るけど、どこかで緩めないと張り詰め過ぎて切れてしまう。……私達を頼って、ステラ。私達はいつでも支えになる」
やめて、本当に…情けない、やめて…
「うん……」
ハンジさんの体で隠れている事を言い事に、堪えていた涙を流した。
私には沢山頼れる人がいる。1人じゃない。絶望的な状況でも、ヒーローじゃないんだからそれを1人で覆そうとしなくていい。
ありがとう、の言葉はハンジさん達に聞こえただろうか。抱きしめる腕がつよくなった。