Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第21章 女型捕獲Ⅰ
リリィから離れ、巨人の手にアンカーを刺し、反動をつけて巨人の目に刃を突き刺した。
「ステラさん!」
「ヴァ二!」
ヴァ二が背後から来てくれた。彼はそのまま巨人の背後へと回り、項を削いだ。
「ナイスタイミング」
「もっと褒めてくれても良いですよ」
リリィに乗りながら、壁外であるのに思わず笑みが零れた。
その2体以外、10mを超える巨人は現れなかった。
暫く進んでいると、エルヴィンが首を曲げて此方に視線を向けた。
「ノワール、後方に中列、荷馬車護衛班のみ森へ侵入しろと伝達を。ヘーゼル、私の班を連れて木の上に待機。ヴァ二は私と来なさい」
「「はっ!」」
巨大樹の森へと着いた。さて、ここからに懸かっている。
「エルヴィン」
「先程の15mは見事だった」
「…ここに来てまで褒めてくれるのね」
木の上に立つエルヴィンの隣に降りた。ヴァ二は向かい側の木に立たせ、ハンジさん達が来た時の連絡を任せた。
「ン…!」「ステラさん!ハンジ分隊長です!」
私が察知するのとヴァ二がハンジさんだと見分けるのが同時だった。
「来なさいヴァ二、設置を手伝う」
「はっ」
「やあステラ、早速だがモブリットの方についてくれ」
「はい、ハンジさん」
何とか設置し終えた。ここまで………このポイントまで、命を賭してリヴァイ達が連れてくる。
エレンが途中で巨人化しなければだが。
エレンは……どうだろうか、信頼‘したい’んじゃないだろうか。そうであれば、苦渋の選択だが巨人化はしないだろう。
「ヴァ二」
「はい」
ヴァ二を連れ、エルヴィンがいる木の向かい側、先程彼がいた所で待機した。