• テキストサイズ

Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第20章 ✵誤解


「はい。上官にこんな自分の願いを聞いてもらう事は烏滸がましいですが……上官としてではなく、ステラさんにお願いします」

「うん」

今度ははっきりと言うことが出来た。ペトラは強く抱きついた。

「私の願いは、貴女と兵長が幸せになることです。どうか、聞いてくれますか?」

「うん、……うん。勿論」

涙は出なかったが、やけに目が潤った気がした。笑顔でペトラを抱き返した。



「明日もよろしくお願いします、ステラさん」

「うん、最善を尽くそう」

「はいっ!」

暫く抱き合っていたが、ヴァ二の視線を感じたため、そろそろ明日の準備をするべきだと理解した。

ペトラはどんっ、と敬礼し、笑顔で戻って行った。



「……大丈夫でした?」

話の内容は聞いていなかったのだろう、ヴァ二が不安げに聞いた。

「うん。大丈夫。寧ろ……凄く大丈夫」

「はは、…何ですか、凄く大丈夫って…」

ははは、と笑うヴァ二に、つられて笑いが出た。

風が優しく頬を撫でていた。

/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp