Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第20章 ✵誤解
「それで……ペトラと何話してきたんだ?」
兵舎に戻ると、リヴァイが部屋で待っていてくれた。
私が余程笑顔だったのだろうか、リヴァイも思わずと言ったように優しく笑いながら聞いた。
窓から様子を見ていたようだ。
「ふふ、…内緒」
しー、と人差し指を立てて口に当てると、「そうか」とリヴァイは目を伏せて言った。
「それで…何だ?‘明日の確認をしたいから’部屋にいろ、だったか?」
「そうよ」
「本当か?」
「………嘘」
「はっ、…可愛い奴だな」
お互い顔を近づけながら話した。もう、鼻がくっついていた。
「明日……」
「何も言うな、ステラ」
「うん。……好きよ、リヴァイ」
「ああ、知ってる…俺もだ」
互いの手を握りながら、唇を重ねた。
リヴァイが片手を私の後頭部に回した。私も片手をリヴァイの首に回した。
深く、長い間キスをしていた。握った手を離すことは無かった。