Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第20章 ✵誤解
「あ?手?俺はお前以外のやつと手なんか繋がねぇ」
無意識に俺は手を繋いでいたのか?いいや、俺自身が先ずこいつ以外と手を繋ぎたいなんて思うはずがない。じゃあなんだ………
「お前が来た日、俺は班員一人一人呼び出して仕事言いつけてたんだ……ステラ、お前が来た時はペトラを呼び出した時だった。ちょうど俺が資料で指を切ってあいつが俺が断るのも聞かずに手当をしていた時で………」
「……手当?」
え、と驚いた顔のステラがやっとこちらを見た。すぐさま口に貪りつきたいと本能が言ったが、何とかして収めた。
「ああそうだ…………ん?お前、ステラよ、俺がペトラに手当受けてるのを手握ってるのと誤解したのか」
するとステラは分かりやすく目を見開き、口を暫くぱくぱくさせていた。
「……つまり、お前は誤解して、俺をここまで放置してくれたわけだ」
「…ごっ、……ごめん、リヴァイ……」
わたわたと言うステラに、嫌われた故に避けられた訳では無いと確証を得られた為、俺の矛先は知らねえ野郎共と街に行ったことに向いた。
「だがステラ…お前、俺以外の奴と街に行きやがって……それにこんな誘うような格好をしてだ…」
「誘っ…てない、……リヴァイも嫉妬してたの…?」
「…してねえ」
「………」
ほんと?と顔を覗いてくるステラの口を塞いだ。
「んんっ、……んっ…」
「…ん、…おい、俺が嫉妬してるかどうかは論点じゃねぇ……お前に俺がどれだけお前一筋なのか分からせてやる」