Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第3章 期待
本当なら終いにして家へ連れ戻したい。
ステラの両親を殺した兵士達が追ってこなくても、彼女の美貌では此処__地下街にも売りに出そうとする奴もいる。
だから外に余り出したくなかったが、こいつが余りにも気持ちよさそうだから自然と笑みが零れてしまった。
_____「可愛らしいとは思うだろう?」
ああ、思う。
そんな事、会った時から思っている。だがそれを認めてどうする気だ?自分の手中にこいつを閉じ込めるか?
今こんなに自由に飛び回り幸せそうに笑っているというのに、俺の中に閉じ込めて同じようにこいつが笑えるだろうか。
「リヴァイ!」
「…何だ」
ステラが飛びながら口を開く。俺も横で飛びながら返事をした。
髪が風で靡いており、美しく思えた。
「……なんでもない」
暫く何かを言いたげだったが、そう言い首を振る。
そうか、と返しながらも、内容が知りたいと俺の心臓は唸っていた。
その思いを殺しながら、暫く2人で地下街の中を飛び回っていた。