Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第19章 恐怖
「……そう、それなら仕方ないね」
そう言うとその人は、私の腕を引っ張って無理矢理口付けをした。
ドンッ、とその人の胸を思い切り押して睨みつけた。
「何する気!」
「…いや、だから、俺は君を妻にしようとしているんだってば」
ああもうこの人はさっきから何を言っている?私が殺気を込めて睨んでいるのにも気付いている筈なのに!
「まあ、簡単に来てくれるとは思ってないよ。……だからね、」
そう言うとその人は、私を壁に押し付け、服を脱がせようとした。
「いや!やめて!」
私は思い切りそいつの足を蹴り、力が弱まった瞬間を見計らって逃げ出した。
思い切り逃げると、母様と父様が悲痛な顔で周りを見渡しているのを見つけ、思い切りそこに向かって走っていった。
「ステラ!ああもう、どこに行っていたの……」
母様が私を見つけ、思い切り抱きしめた。
「頼むステラ……急にいなくならないでくれ」
父様が俺も見失ってごめんな、何も無かったか?と謝ってきた。私は話そうとしたが、これ以上両親を心配させたくない。大丈夫よ、と言って早めにここを出るように促し、家に帰った。
帰る道中、彼の姿を見ることは無かった。