Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第19章 恐怖
「……あの、そう言えばステラさん…」
アルミンが遠慮がちに聞いた。
「うん?」
「訓練兵の時に仰ってた……僕に似ている人って誰でしょうか」
「…誰だと思う?」
「うーんと…」
「……意地悪ですねステラさん……答えは貴女でしょう?」
ヴァ二が紅茶を啜りながら言った。
「えっ」
「ありゃ、ばれてた」
ばれちゃったと笑うステラさんは、21歳とは思えないほどにかわいらしい子供のようだった。
「……自分の力を信じきれずに自分の力を低く見てしまう所も…それなのに何故か周りからは評価が高い所も……まあ、私に似ていると言われても嬉しくはないだろうけど…」
「いいえそんな!嬉しいです僕……ステラさんに似ているなんて光栄ですよ……」
アルミンが顔を輝かせて言った。そう?と笑いながらステラさんは言った。
「あ、ごめん私ちょっとトイレに…」
暫く談笑していると、ステラさんが言った。
「…悪い、ミカサかサシャ、この人について行ってくれないか?」
ヴァ二さんは流石にトイレまでにはついて行けないが、やはりステラさんを街中で一人で行動させることに心配なのかそう声をかけた。
サシャが立ち上がったが、ミカサの方が早かった。
ステラさんが居なくなったこの時、俺はチャンスだと思った。
「あの、ヴァ二さん…?」
恐る恐るだったが聞いた。