Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第19章 恐怖
先程ヴァ二さんが提案した通り、少し人通りの少ないところまで何とか抜けて、お茶にすることになった。
気付けば、朝に来たはずなのにもう昼頃になっていた。
「ふぅ…人が多いなぁ」
「別の日の方が良かったかもですね…すみません」
「ううん、大丈夫よヴァ二。人混みな方がここが平和だと思える。…それに、楽しいよ?私」
にこっと笑いながら明るくステラさんが言った。
「楽しいのは伝わってきてます。……でもステラさん、今日だけは任務のこと頭から離してくださいね?」
悪戯っぽくヴァ二さんが言った。ふふ、とステラさんは笑い返した。
俺達は1つのテーブルにステラさんとヴァ二さん、俺とミカサとアルミンがつき、隣のテーブルにコニーとサシャ、ジャンがついた。
お茶を飲んで軽く昼食を食べながら、(俺らで何とか止めようとしたが、ステラさんが全部払ってくれた)談笑していた。
「…それでこいつ、ステラさんに目100個あるとか言うんですよ?」
「だってそうだろジャン!」
「あはは、それエルヴィンにも言われたなぁ」
「ほら見ろ!」
「団長に?!」
ジャンとコニーが何時だったか、随分昔に思える時の会話をステラさんに話していた。
その様子を楽しげに見守るヴァ二さんに、俺はステラさんのことを聞きたかったが、タイミングを掴めないでいた。