• テキストサイズ

Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】

第19章 恐怖


「えっ?」

俺は思わずステラさんの方を振り向いた。

「そうしよう!ねえ、ヴァ二」

「ですがステラさん……俺は貴女に楽しんで欲しい」

ヴァ二と呼ばれる少年は、少しふくれて言った。

「人が多いほど楽しいよ、それに皆の話も聞きたいし……」

だめ?と首を傾げるステラさんは可愛く、折れたのかその人ははぁ、とため息をつきながらも了承した。

「…それじゃあ俺馬車捕まえてきますから…待っててください、ステラさん。……お前達、頼むからこの人から目を離さないでくれよ」

俺とアルミン達は、彼にお前達、とびしっと指をさされた。ステラさんに何も起きないように目を離すなということだろうが、言われなくとも、全員がステラさんに釘付けだった。


「本当にいいんですかステラさん……」

アルミンが遠慮がちに言った。

「勿論!……相変わらず君は優しいね、アルミン」

「ステラさん、さっきの人が副分隊長なんですか?」

コニーが珍しくステラさんに聞いた。

「そうよ……本当に頼りになる子よ」

「あれですか…あの…ステラさんが直々に引き入れたっていう……」

ジャンも遠慮がちに聞いた。

「ふふ、…そこまで情報が回ってるのね……そうよ。私が訓練兵の時から慕ってくれていた……上官達を除いたら1番付き合いが長いかも。……だから彼に任せすぎてしまうこともある……気をつけなきゃなあ…」

後半は独り言のようになっていたが、そこまで長くいたという事実に、やはりもやもやを抱えてしまう俺は、この人に抱いているのは尊敬だ、と言い聞かせた。

/ 369ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp