Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第3章 期待
「お前は追われてる身だ、」
「大丈夫よ、1度は逃げれたんだもの!それにもう足の傷だって治ってる…」
「ああ、分かるが……」
「…私だって手伝うことは出来る」
ステラが拗ねたことにリヴァイは折れたのか、話し始めた。
「あのな、俺達がやってるのは盗みとかそういう類の事だ。お前の手はまだ汚れてねえから……そんな事させたくねぇんだよ…」
「………」
理由は分かったものの、未だに頬を膨らませるステラ。
それもそうだろう、彼女は此処に来てから1度も外に出ていない(リヴァイの過保護が原因かもしれないが)。
「……はあ、しょうがねぇな……来いステラ」
リヴァイは髪をくしゃりとかき上げながら、たった今イザベルが整備した立体機動を取った。
「え?」
「外に出るだけだが……嫌か?」
「いいの?」
「ああ……ただし今日だけだ」
「………ケチ」
「あ?」
「何でもない、行く」
ぱあっと顔を輝かせたり、顔を背けて小声でケチ、と言ったりとステラは見ていて飽きないなあと思う。
「えー兄貴、オレも行きたい!」
「駄目だ。目立たない方がいい」
そう言いながら自分も立体機動装置を身につけ、ステラにはローブを着せ、フードを被せた。
俺には、リヴァイも何処か楽しそうに見えた。