Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第18章 勧誘
「私は調査兵団団長、エルヴィン・スミス。……私が諸君らに話すのはやはり調査兵団の勧誘に他ならない。
…だが、君達は既に巨人の恐怖も己の力の限界も知ってしまったことだろう。
しかしだ。
エレン・イェーガーの存在により、我々は巨人の正体に辿り着く術を獲得した。我々は彼の家の地下室に辿り着きさえすれば、巨人の支配から脱却できる手掛かりを掴めるだろう。
ただ、…その為にはウォール・マリアの奪還が必須となる。
……新兵が最初の壁外遠征で死亡する確率は5割といった所か……それを超えた者が生存率の高い優秀な兵士となっていく。
この惨状を知った上で自分の命を賭してもやるという者はこの場に残ってくれ」
夜、調査兵団への勧誘式が行われた。
エルヴィンはステラの予想した通り、エレンの鍵のことについて包み隠さず言い、また現状も隠すことなく言った。
結果、第104期調査兵団は総勢21名の兵士が入団した。
「よく恐怖に耐えてくれた…君達は勇敢な兵士だ。心より尊敬する」
「…おいエルヴィン、本来の目的に他の野郎が気付いたらどうするつもりだ」
勧誘式終了後、リヴァイはエルヴィンの元へと行った。
「いいや、心配ない。これが最適解だ……それで、リヴァイ?本当は何を確認しに来た?」
「チッ……てめえ、分かってて言ってんのか」
リヴァイは苛苛と言った。エルヴィンは先程よりも少し穏やかな顔になった。
「ああ……ステラだろう?彼女は昨日私の部屋で寝てしまったからな、その分に出来なかった仕事を今やっている」