Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第18章 勧誘
翌朝、早馬で、捕獲した2体の巨人が殺されたと連絡が入った。
「犯人を早急に割り出せ」
「ですが、犯人はかなりの手練かと……もう逃げてしまっている可能性も…」
連絡に来たハンジの班の兵士がそう言う横で、ソファーに未だ寝転がっていたステラが声を発した。
「立体機動装置の使用履歴を調べなさい。…私の部下がその書類の作成をしていた」
エルヴィンはちらりと目をやった。まだ寝ていると思っていた為、起こすようなことはしたくなかったが、彼女は案外早くに起きていたのかもしれない。
「そうしてくれ。ステラ、ヴァニーユは今どこだ」
「彼なら早朝は訓練所にいる。私が行こう」
「…君はハンジの元へ戻ってくれ」
「はっ!」
その兵士にそう言うと、エルヴィンはマントをとった。
あなたも行くの?と驚いたステラに、エルヴィンはああ、と短く返事をし、2人でヴァニーユの元へ向かった。
「……今日は新兵勧誘式ね、エルヴィン……鍵のことを公にするつもり?」
向かう途中でステラが言った。
「ステラ、君にも目が100個程ついていると疑わざるを得ないな」
「褒め言葉として捉えておくね」
昨夜したような会話をしながら2人で移動した。
結果犯人は割り出すことが出来ず、加えてステラはリヴァイを見かけるとエルヴィンとヴァニーユの陰に隠れた為、エルヴィンとヴァニーユはリヴァイからの刺されるような視線に耐えなくてはならなかった。