Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第18章 勧誘
「……あ゛?」
昨夜エルヴィンの部屋で寝た、と聞いたリヴァイの苛苛は更に増した。
「リヴァイ、勘違いするな。俺は彼女が自室にいる時は仕事で全く寝ないから招いただけだ」
「………」
「ステラは何度も俺の部屋に来ているだろう……何か心配することでもあったのか?」
エルヴィンは分かっていて聞いているのか、少しばかり口角を上げた。
「うるせぇ……ただあいつが俺を避けてるだけだ」
「……リヴァイ、誤解なら早いうちに解くことだな。傷心中の女性は言い寄られると落ちるものらしい」
「……おいエルヴィンお前……まさかあいつを口説きやがったのか?」
「…さあな………だが少なくとも、俺の手中に彼女があったら俺はお前に顔を見せることはできないだろう?」
「…てめぇは他の女に惚れてたはずだが?」
「昔のことだ………人の心情は変わるものさ、リヴァイ」
リヴァイは眉間に皺を寄せたままエルヴィンを見ていたが、エルヴィンはリヴァイから目を離すことはしなかった。
暫くしてからリヴァイはエレン達特別作戦班を連れて戻り、エルヴィンも自室へと戻って行った。
この二人の会話を偶聞いてしまったアルミンは、自分が予想していた通り、人類最強のリヴァイ兵士長と第3分隊長ステラが恋仲であることを認識したが、彼女に団長をもが思いを寄せていたことに、団長も人間であるのだと思ってしまった。