Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第18章 勧誘
ステラが思ったよりも早く帰ってきたことに、ヘーゼルとノワールはヴァニーユを問いつめた。
が、ヴァニーユが説明するとヘーゼルとノワールも頭を抱え、早く街に連れ出してあの人を色々なことから休ませてあげてくれ、と懇願した。
ステラはというと、真っ直ぐエルヴィンの所に向かっていた。
ステラがエルヴィンの部屋に着いた時、中にはミケもいた。
「…ステラ?」
ミケもエルヴィンもステラの戻りが早く驚いていたが、ステラの色々と疲れた顔を見て察したのか部屋に招き入れた。
「……大丈夫か?」
「大丈夫だよ、ミケさん。…ありがとう」
ソファーに座り、笑いながらステラは言った。
「……ミケ、先程の話は後でだ」
「ああ……また明日来よう。君も早く休めよ、ステラ」
「……うん」
ミケがステラの頭を撫でると、ステラは目を細めた。
「それで……どうしたんだ」
ミケが去った後、エルヴィンが静かに聞いた。
「……あの子…エレンを、街に連れ出すことを許可して欲しい。……ヴァ二も一緒に連れていく」
「ああ、いいだろう。なるべく明るいうちに帰ってくるならな」
「ふふ、……父様みたいなこと言うのね、エルヴィン」
「私は君の父親程に立派な人間ではないさ……それで、本当はどうしたんだ、ステラ」
ステラは真っ直ぐエルヴィンを見た。