Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第17章 嫉妬
「あ、ステラさん!」「お久しぶりです!」
本部の中に入ると、グンタ、エルド、オルオの3人がいた。特別作戦班としてリヴァイに選ばれた彼らの実力は相当と言える。
「本当に久しぶりだね。…君たちの初遠征以来?」
「そうですね、」「ちょ、ステラさん!そん時あんまりいい思い出ないんで思い出させないでくださいよ!」
「ふふ…悪いね、」
オルオが必死になって言った。エルドは口角を上げながら私の方を見た。
「ステラさん……エレンを見に来たんですか?彼は今地下にいます」
「うん、それもあるけれど…リヴァイ……兵士長はいる?渡したい資料があるんだ」
「ええいますよ、部屋にいると思います…案内しますか?」
「そう、……お願いしようかな」
彼らとは壁外調査のときには会うが、エルヴィンやハンジさん達のようになるまで沢山会っているわけでもなかった。
だから、私がリヴァイと恋仲なのも知らないだろう……危うくリヴァイ、と呼び捨てにしてしまうところだった。
エルドがリヴァイの部屋まで連れて行ってくれている間、他愛ない会話をしていたが、彼は__彼らは本当にリヴァイのことを尊敬しているんだというのがひしひしと伝わってきた。
「ここです、…すみません、俺仕事終わってなくて…ここで失礼します」
「いえいえ、ありがとう。助かった」
エルドに笑みを向けると、目を逸らされた。心無しか顔が赤いように思ったが、声をかける前に彼は行ってしまった。
何だったのかと思いながらも、ドアノブに手をかけてノックをした。
「リヴァイ、」