Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第17章 嫉妬
それから何日か過ぎ、忙しい日が続いた。
「ありがとうヘーゼル、そこに置いておいて」
ヘーゼルとノワールが私の仕事を手伝ってくれており、ヴァ二は私の班の指導を担ってくれていた。
「ステラさん昨日ちゃんと寝ました?」
「寝たよ……ぐっすり」
「……」
「……まあ、ぐっすりまではいかなかったかな」
じとっとした目で本当ですか、と訴えてくるノワールに耐えきれず本当のことを言った。
窓から指導するヴァ二の姿を見て、彼にも休みをやらないとと思いながらも、そうもいかない程に次の壁外調査への危機感が常にあった。
その時、私の部屋のドアが勢いよく空いた。
「ステラー!」
「ハンジさん」
ハンジさんがきらきらした表情で入ってきた。ヘーゼルとノワールが敬礼したが、ハンジはいいよ~そんなの!と朗らかに言った。
「ステラ、今から旧調査兵団本部に行くけれど君もおいで。エルヴィンにも君を連れていくよう頼まれている」
「……私を?何故?」
本当ならば、旧調査兵団本部に行けるということはリヴァイに会えるということだから、行く!と勢いよく言いたかったが、私情を挟むことになってしまうから思いとどまった。
「うーん、何だっけな……ああそうだ、エレンの様子見さ。君と話すと安心するだろうから。それと資料をリヴァイに届ける役目を君に任せようと思ってね……」
「でも資料が終わっていないし……指導も部下に任せてしまっていて……」