Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第17章 嫉妬
「……ふぅーーー………」
ステラは積み上げられた資料を前に、机に突っ伏して盛大にため息をついた。
ステラはエルヴィンの部屋でエルヴィン、ハンジとともに次の壁外調査に向けて準備をしていた。
「ステラ、まだこちらにも残っている」
「…………エルヴィンの鬼……」
エルヴィンは乾いた笑い声を上げた。
「……リヴァイ不足で倒れそう……私が倒れたら宜しくねエルヴィン……」
「君に倒れられたら困るな……」
「ステラ~まだ1時間くらいしか経ってないよ?相変わらずかわいいなあ」
リヴァイが旧調査兵団本部へと赴いてから僅か1時間、ステラは資料を進めながらも音を上げていた。
「…それにしても君達はよく似ているな」
「……君達?」
ステラは机に伏せたままエルヴィンの言ったことを復唱した。
「ああ……以前、君とリヴァイが会っていなかった時……壁外調査後だ、リヴァイも1時間ほどで音を上げていた。俺のステラを返せ、とな。……後半は一周回って落ち着いたのか呼吸するのと同じように君の名前を言っていたが」
「…ん゛…………好き………」
「エルヴィン、今のステラにリヴァイの話をしちゃダメだよ。ステラが溶ける」
ステラが突っ伏したまま悶えているのをにやにやと見ながらハンジが言った。
はは、とエルヴィンが笑ったところでミケが資料を抱えて部屋に入ってきた。