Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第17章 嫉妬
「……紅茶、入れようとしたの…」
リヴァイは私の返答を聞いていたのかいないのか、私を腕の中にしまって私の頭にぐりぐりと頭を押し付けた。
「……はぁ、……」
「…ごめんね、起こしちゃった」
「…いや……」
朝だから口数が少ないが、猫のようにすり寄ってくるリヴァイが可愛くて仕方がない。
リヴァイはまたはぁ、とため息をついて私を強く抱き締めた為、私はなんとかきつく抱きしめられている中から顔を出し、頬に軽くキスをした。
「……おはよう、リヴァイ」
リヴァイは目を丸くして私の目を見たから、急に恥ずかしくなって何と行ったらいいか分からなくなってしまった。
「……あぁ、おはようステラ…」
そう言うとリヴァイは私の上に乗り、ちゅ、ちゅ、と啄むようなキスを何度もした。
「…ん、…ステラ……」
「んっ、ん…リヴァイ、準備しなくちゃ、…」
「……ああ…」
準備しよう、と私が言うとリヴァイは私の上に覆いかぶさって顔を枕に填めた。
「……悪い、」
小さな声でリヴァイが言った。
「うん、?」
「…お前をこのまま離したくねえ」
また、心臓がきゅううとなった気がした。
「……寂しい…?」
「…ああ」
「ふふ、」
「…?」
「…ごめんなさい、…でもねリヴァイ、それだけ貴方の中に私が入り込んでると思うと嬉しくて」
リヴァイは顔を上げて私の顔を見ると、にやりと口角を上げた。
「あぁ……お前の中にも相当俺が入り込んでるんだろうな、」
「ええ……私も寂しい…
でもリヴァイ、だからこそ……お互い離れていても私たちの心が離れることは無いでしょう?」
「くく、……お前も俺も互いに溺れすぎだな」
「…貴方に溺れすぎな私は嫌い…?」
「なわけねぇだろ……最高に好物だ」
目覚めた時よりも日差しは濃くなり、早く起きろとせがまれているようだったが、私とリヴァイは口付けたまましばらく離れなかった。