Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第17章 嫉妬
目を瞑っていたのに、窓から零れる強い日差しで目が覚めてしまった。
まだ寝ていたいのに、という気持ちをため息で吐き出して、私の腰に手を回して隣で眠る愛しい人を見る。
眠いと思いながらも、彼の寝顔を見れたことで気持ちが安らいだ。
何日も会っていなかったからなのか、いやそもそも、私がリヴァイに溺れすぎているからなのか、昨日は私の方からがっついてしまった気がする。
……こんなに幸せでいいのか、と思ってしまうほどに気持ち良かった。
それにしても、リヴァイは本当に綺麗だと思う。
触れると壊れてしまいそうに儚く、その上美しい。
端正な顔にかかる黒髪を手でときながら、ずっとこうしていたいと思う。
が、今日からリヴァイは特別作戦班としての任務があり、私も任務を任されている。
また離れなければならない、しかしそれも兵士である以上避けられない。分かってはいても辛いものだ……
何とか自分を奮い立たせ、最近は忙しくてできていなかったが、朝に弱いリヴァイに紅茶を入れようとそっと起き上がろうとした。
瞬間、腕を引かれた。
「………おい、どこ行く気だ……」
完全に目が開かないまま、リヴァイが私を布団の中に引き戻した。
きゅうう、と自分の心臓がなるのが分かった。