Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第16章 ✵欲望
待て………こいつ、もしかして今裸で湯の中に入ってること忘れてないか…?
さっきから胸があたっているし、首筋にステラの吐息がかかる。__それに、少し動けば‘入って’しまう。
そう考えていると、もぞもぞとステラが動いてんっ、と息を漏らした。
「ステラ、」
「…?や、まってリヴァイ、だめ…さっきしないって…!」
「…さっきは‘今’しないって言ったんだ……」
ぐり、と欲をステラに押し付けると、びくんっと震えたステラは俺の目を見た。
深く吸い込まれそうなこいつの青い目を見ると、父様譲りなの、と誇らしげに言っていたことを思い出す。
その目が俺の目と合うと、ステラは観念したように声を発した。
「……1回だけなら……」
「……」
「リヴァイ!」
「ああ、と言いたいとこだが保証できねえ……」
「もう……だめです、」
「……敬語ってのもなかなかいいかもしれねぇな…」
「…兵士長」
「それはだめだ」
「ふふ、…兵士長さん、……1回だけですよ、」
「…っ…くそかわいい、」
こてん、と首を傾げて言うステラに名前で呼べ、と言うのも忘れて目の前の唇に貪りついた。
これはのぼせるかもな__いや、もうとっくにこいつにのぼせてるか__
そう考えながら、俺はステラに満たされていった。