Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第16章 ✵欲望
「……………さみしかった」
消え入りそうな声でぽつりとステラが言った。ぶわぁあっ、と全身に熱が巡ったような感覚になり、愛しさが込み上げてきた。
「ああ、俺もだ……2年会えなかった時もあったってのに…3週間お前がいなかっただけで俺はどうにかなっちまいそうだった……」
「……ごめんなさい、リヴァイ」
「?何がだ、」
「2年会えなかった時…すごく辛かったけど、なんとか我慢して抑え込めていた…と思うんだけど…
リヴァイを1度手に入れてからはもう、枷が外れたように貴方を求めてしまう……もう既に持っているのに、もっと、と強請ってしまう…
リヴァイ、私物凄く強欲になってしまった」
「……あのな、ステラ」
「……うん?」
「お前はまだ可愛いもんだからな、俺はそういうお前を見て喜んでるようなやつだぞ……
何でもそつなくこなす癖して俺の事となると思考が落ちるお前を見ると正直優越感でそのままどろどろに甘やかしたくなる
………俺に対して強欲なのも堪らねぇ……俺こそお前に対して強欲だからな、……独占欲も強欲さも持ち合わせてお前を求めてんだ、お互い様だ」
照れたようにすり、と擦り寄ってくるステラの頭にキスを落として言った。
「…お前の全部俺にぶつけろ、全部受け止めてやる……」
「………ん、…」
きゅう、と抱きついてきたステラを優しく抱き返す。
…こいつは気付いているのだろうか、とんでもないことを言っていて俺が心臓が出そうなほど喜んでることを。
俺のことが欲しくてたまらなくて自分でも怖いほど強欲になっている、なんて、それほどこいつの中に俺が入り込んでいるってことだろう?
ああ、わかる。手に入れるとまた欲しくなる。
ステラの、こういう所がたまらなく好きなのだ。