Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第16章 ✵欲望
「おい、手放せ」
「や」
「可愛いがだめだ…俺が洗う」
「……何もしない?」
「…………ああ」
「嘘だ……」
「今は何もしねえよ……」
「……ん、」
今は何もしない、そう言うとおそるおそる胸を隠していた手を離したステラの体を洗うと、ステラは私もリヴァイの体あらう、と風呂の湯気のせいなのかぽやぽやと言った。
「俺はいい、「洗う」……っ分かった」
流石に3回もすごい量を出したものだから勃たないと思ったが、少し触られただけで既に軽く反応していたし、泡まみれのステラに欲情するなと言われても無理な話だ。
だが負担はかけたくないため、何とかぎりぎりの所で我慢したリヴァイはステラの手を引いて湯船に入らせた。
「おい、こっちこい」
「……」
頑なにこちら側に来ようとしないステラに、離れてるからもうキスできねえな、と言うとそろそろと近づいてきた。
俺の腕の中にすっぽりと収まったステラは、後輩から慕われているきりっとした姿が多いためなかなか分かられることは無いが(これも俺だけが知ってる、とまた独占欲を出してしまった)、小さくて細くて可愛らしい。思わず抱きしめたくなる。
「……相変わらず綺麗な髪だな…」
「ふふ、……ありがとう」
髪をときながら言うと、照れたようにはにかんだステラは、俺にもたれかかってすりすりと頭を首元に擦り付けた。こいつは甘える時擦り寄ってくる癖がある。以前、猫みたいだな、と言ったらリヴァイもなかなか猫みたいだけどね、と返されたことを思い出しながら頭を撫でた。