Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第15章 視野
「ステラ、助かった……君の機転で上手く進んだ」
「褒めるならヴァ二を褒めるべきよエルヴィン……私がやってくれと言う前に動いてくれる。このままじゃ私が動かなくなるくらいにね」
会議後、エルヴィンの部屋には私とヴァ二、ハンジさんとミケさんナナバさん、リヴァイが残っていた。リヴァイは会議後直ぐに私の所に来て、髪を弄り出した。
「ステラさん、俺はそうしようとしているんですけどね。貴女には休むということを覚えて欲しい」
「………今は猛烈に休みたい………と言うより考えることを放棄したい……」
「ははは……こんなステラ初めて見たなあ」
「俺はいつも見てるが」
「何リヴァイ!急に自慢!自分だけはステラの弱いとこも知ってますってか!」
「ああその通りだクソメガネ、ステラは俺にだけは素直だからな」
「落ち着けハンジ」
「ねえリヴァイ………」
「なんだ?」
「対応の差!」
「うるせえぞハンジ、ステラの声が聞こえねぇ」
色々あった混乱を一時的には忘れようと談笑していると、エルヴィンが口を開いた。
「さて…先ずはエレンに会うことを了承してもらわねば」
「私が行こうエルヴィン」
「ステラさん!貴方って人は!」
「いいやヴァ二……直接はエルヴィンが行かないと顔が立たない。ピクシス司令に話を振りに行くだけだよ、君も来て」
「ええ勿論行きますけど……」
「ヴァニーユは本当に良い部下だね」
「そうよナナバさん、本当に助かっている……」
「………」
「褒められ慣れてないのは私と同じね、ヴァ二」