Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第15章 視野
巨人2体の生け捕りに成功し、まだまだ混乱が残る中、エルヴィンは幹部達が集合するように言った。
「ステラさん」
「ありがとう……」
ヴァ二が私が腰が抜けたように椅子へと座り込んだのを見て、水を差し出した。
素晴らしいタイミングで水を持ってきてくれたヴァ二に、他の幹部達が感心していた。
これからリヴァイとエルヴィンが戻ったら、エレンについて話し合いが始まる。
まさか、人間が巨人になるなんて。
誰がこれを予想しただろうか。
ここにいる人達は、少なくともあの小鹿隊長のようにエレンを害虫扱いするようなことはないだろう。だが、安心して引き入れるには心と時間の余裕が必要になる。
「ヴァ二」
「……呼んでくるんですか?今なら間に合いますが」
「流石ヴァ二……頼むよ」
「はい」
エレンだから調査兵団に迎えたいと思っている訳では無い。勿論その思いがゼロであることは無いが、彼が人類の希望となるから入れたいのだという事を説得するためには‘あの子’の証言が必要となる。
少なくとも、あの言い方ではピクシス司令も彼を信じている。エルヴィンは言うまでもなく、彼を信じているだろう。
頭を抱えて考えていると、エルヴィンとリヴァイが戻ってきた。