Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第15章 視野
壁外調査が開始した。横目にエレンたちが見えた。彼らの目には希望が溢れていた。
リヴァイはステラの隣にいようとしたが、エルヴィンがそれを制し、ステラとヘーゼル、ノワール、ヴァニーユの3人の部下だけを連れて自らの元に置かせると言った。
故に、リヴァイは不機嫌であった。
壁外調査開始からまだ間も無い頃、ステラが声を上げた。
「エルヴィン」
「どの方向だ」
ステラは触覚が優れており、一定の距離内であれば目を向けなくとも生き物の存在を感知できた。それもあってか、壁外調査でエルヴィンはステラ個人やその班を傍に置くことが多かった。
「北へ。私達から離れていく。さっき左後方に居たのも消えた」
「奇行種か…」
「いや、さっきはこちらに向かっていた。……ヘーゼル、私の馬を。先に進んで、エルヴィン。直ぐに戻る」
「ああ」 「はい!」
ステラは立体機動で様子を見に行った。
そして宣言通り、直ぐに戻ってきた。
「壁の方にいっせいに巨人が向かっている……エルヴィン、戻った方がいい」
エルヴィンはステラの目を見据えた。ステラは目を離さなかった。
「私はリヴァイの方へ伝えに行く。君はハンジの方へ。残りは壁へ向かうよう指示しろ」
「了解
ヘーゼル、ノワール、君達は荷馬車の補佐に
ヴァ二、隊をまとめて壁へ向かって」
「「「了解!」」」