Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第14章 指導
その日の夜、寮に戻る途中、ステラさんが自身の愛馬といるのを見た。
俺は思わず立ち止まってしまった。アルミンとミカサは驚いたようだったが、ステラさんを見つけると2人も立ち止まった。
___「ごめんねリリィ、…何度も疲れたね、ありがとう」
リリィ、と呼びながら漆黒の馬を撫でるステラさんは美しかった。
そういえば、ステラさんは少し移動する時でも馬を使っていた気がする。
先程の部下も、足大丈夫か、と心配をしていた。
「ステラさん」
気づいた時にはもう、ステラさんに話しかけていた。
「エレン」
ステラさんが俺の名前を呼んでくれた、それだけなのにどこか誇らしかった。
「ステラさん……足、怪我しているんですか」
ミカサが俺が聞きたかったことを聞いた。
俺が聞きたかったのに、と念を込めてミカサを見ると、アルミンがまあまあ、と俺をなだめた。
「…んー、大した怪我じゃないのだけれど……以前の壁外調査で少し痛めてしまって……」
「大丈夫ですか…?それなのに態々来てくれたんですね……ありがとうございます…」
アルミンが悲痛な顔をして言った。