Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第14章 指導
翌日、また食堂で話をしていた。
いつもステラさんは俺とミカサとアルミンと共に食事をとっていたが、今日はジャンやアニ達が昨日より近くにいるような気がした。
ステラさんの話を近くで聞きたい、そういう理由だろう。
君達はもうどこに入るのか決めたの、と言うステラさんに、調査兵団に対する思いを打ち明けたところ、優しく笑いながら待ってる、と言われた時はまた熱いものが込み上げてきた。
アルミンに話がふられた時、アルミンは少し口ごもった。以前ステラさんの来て欲しいという思いを聞いてしまったことに、どう対応すべきか迷っている顔だった。
「アルミン、あまり気にしないで」
「え…?」
「聞こえていたんでしょう…、ごめんね、あんな形で。
勿論君のことを部下に出来たら良いな、とは思う。でも私は今回勧誘に来たんじゃないんだ…そんな固くなる必要ないよ」
「ステラさん、とても嬉しいんですが…その、僕にはそんな力があるとは…」
「君に似た人を知ってる」
「え…?」
また同じように聞き返したアルミンに笑いかけたステラさんがまた口を開こうとすると、食堂のドアが開かれた。
「調査兵団第3分隊長補佐、ヴァニーユです。
第3分隊長グレースさんはどこにいますか」