Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第2章 自覚
容姿や行動で大人びた印象を持つが、こういう所は子供らしいのだと笑みが溢れそうになる。
また頭を撫でようとするが、長らくそうしてきたのだ。別の事をしてみたらどうなるだろうと考えてしまう。
_____抱きしめてみようか
いや待て、そんな事したら戻れねぇ。駄目だ。
心でそう思っていながらも、体は動いていた。何とか静止させ、彼女の肩に顔を埋めることで留まらせる。
びくっ、と体を震わせて驚いたステラが俺の名を頭上で呼ぶ。
どうしたのか、具合でも悪いのかと焦る此奴の肩から顔を離さずに言う。
「……眠ぃんだ、少し寝る」
はぁクソ、俺は何をしている
全く眠くなどない。大体此処で寝れるはずがないだろう。
だが、お前を抱きしめたかったがそんな事したら俺はお前を手放さなくなってしまうから、なんて言えるはずがない。
すると、暫く動揺していたステラがおずおずと手を伸ばし俺の頭を撫でた。
頭を撫でられて嬉しいなどと思ったことがなかったが……ステラの方から俺に触れてきたことに、鎮めた筈の心臓が再び跳ね始めた。