Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第13章 任務
「ああ、指導というよりは視察の方が合っているかもな。今期の訓練兵は皆能力が高いそうだ……」
「キースさんが指導してる中に入っていく…。
有能な子を見てきて、その中の調査兵団に入りそうな子の力を伸ばさせて次の壁外調査に生かす……」
「そういうことだ。君は話が早くて助かる」
「…私なんかでいいの、」
「いや、君なんか、ではなく君がいいんだ。君の隊の……あの3人を引き合わせたのは君だろう?俺が所属を問う前に」
「ふふ、やっぱりばれてた…そう、そうね。私が決めました」
「やはりな。勧誘しに行かせるわけじゃないが
……調査兵団志望の兵士を育てておいても損は無い。
今すぐにでは無いがな、今はこっちが優先だ」
こっち、と言いながら山積みになった資料を指さしたエルヴィンは、物憂げに資料を眺めた。
「今期訓練兵が卒業するまで残りわずか…君には卒業の10日ほど前から彼らについて貰う」
「それまで2週間…ちょうどその資料を終えれそうな日数ね、エルヴィン」
ステラはエルヴィンを見据えた。エルヴィンは表情を変えなかった。
「君の足を治すためだ、ステラ」