Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第11章 ✵やっと︎︎
いつも優しく触れるだけのようなキスが多い。
口内を犯される激しいキスも勿論何度かしたことがあるが、リヴァイはいつもはっとなって悪ぃ、と言いながら途中でやめてしまう。
___もっとやってほしい、もっとリヴァイで満たして欲しい___
そう考えてしまう。私ってこんなに我儘で女々しかったっけ。
リヴァイが気遣ってくれているのには気付いている。何の恐怖もないわけじゃない……だが、心のどこかでは穢れた部分をリヴァイに清めて欲しい、なんて卑劣な考えを持っていることに最近気付いてしまった。
愛しくて愛しくてたまらない。好きの気持ちで心臓が張り裂けてしまいそうだ。
そう考えながらリヴァイとキスをしていた。
_____長い。いつもより確実に長い。そろそろ息が苦しい…!
「ぷはぁっ!……はあっ……はぁ……んぅっ!んんっ…」
離れた、と思ったら次の瞬間舌が入り込んできた。
リヴァイの舌で口内を掻き回される。
上顎の裏をくすぐられ、歯をなぞられる。と思ったら舌同士を絡め取られ、じゅぅっ、と吸われる。
背筋がぞくぞくとする感覚に襲われ、その波が引かない。
気持ちいい、しか考えられなくて、恐怖だとかそういう感情はどこかへ行ってしまった。
待って、待ってと思っていたはずなのに、もっと…と強請ってしまう。
頭の中が好きで埋め尽くされたような感覚に溺れていると、名残惜しそうにゆっくりとリヴァイの唇が離れていった。