Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第10章 その後
ステラが病室にいる間、ハンジやエルヴィン、ミケは何度も見舞いに来ていた。
「リヴァイ、お前は訓練に戻ってもいいんだ。俺がステラを見ているから」
「あぁ、責任もってずっと見ていよう」
「駄目だ。お前らはそう言って何かとステラに手ぇ出す気だろ……いくらお前らでもステラはやらねぇ」
睨み殺す勢いのリヴァイに、エルヴィンとミケはくくっ、と笑った。
「冗談だ。それより後でハンジが来るだろう、少し相手をしてくれステラ」
「……エルヴィン、殴ったって聞いた」
「少し叱っただけだ……そんな顔をするな、ステラ。君は何も悪くない」
ぽん、とステラの頭を撫でてから彼らは出ていった。
ハンジはと言うと、ステラの事になると余計にテンションの上げ下げが激しいようで、ステラが襲われた時の静かさはどこに行った、と思うほどのうるささで毎回入ってきた。
「ステラー!聞いてくれ!この前の「うるせえぞクソメガネ、今ステラは寝た」っえーーっ」
ハンジはステラの寝顔を見ると、優しい表情でステラの頭を撫でた。
「まったく、君はとんでもない人に愛されちゃったね」
「……どういう意味だ」
「そのまんまの意味だよ…ちょっと!蹴らないでくれる!
……でもまさか君だったとはね」
「何がだ?」
俺は蹴るのをやめて聞いた。
「ステラは地下街から来た時から君のことを思ってたってことだよ。あれ?言わなかったっけ、ステラは夜屋上とか木の上とかにいたって」
「聞いたが、それがどうした」
「じゃあそこから地下街がある方向見てずっと思い詰めてた表情してたってのは言ったっけ?多分君のこと想ってて…あれ、どうしたのリヴァイ」
何だそれ、初耳だ。そう言おうとしたが出てこなかった。何てやつだステラ……可愛すぎるんじゃないか。思わず頭を抱えてしまった。