Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第10章 その後
元々休みは2日だけだったが、俺とステラはもう一日休みが増えた。
その日一日は来る見舞いの客を対応するだけで終わった。
ヴァニーユは世界の終わりのような顔をして泣きながら入ってきた。
事件の夜、どうやら妙に胸騒ぎがし、訓練兵の兵舎を見て回ったところ1人いなかったことに気づいたらしい。
訓練兵が上官たちのいる兵舎に夜簡単に入れるわけがなく(だからあの男がどう入ったか分からなかったが)、指導者にものすごい勢いでステラさんに会わせて下さいと頼み込んでいた所をミケが見つけ、ハンジにも会い、ぼろ泣きしながら頼むヴァニーユにこの子は大丈夫だと感じたハンジは軽く説明したらしい。
身体中全部の水分出したんじゃないかと思うくらい泣きながら来たから、座れ、と俺の座っていた椅子を差し出そうとしたらすごい勢いで土下座して泣きながらステラに謝った。
「あわせる顔もありません……っ…申し訳ありませんステラさん……お…っ俺……なんの力にもなれませんでした…っ……ごめんなさい…」
「ヴァ二、顔を上げて……君の責任じゃない。これは私の責任。君の監視があったから私は指導を続けられた。私から上官達にヴァニーユは信用できるから任せるって言ったの。君は私の自慢の部下よ」
「……!ごめんなさい、ごめんなさい……俺もっと頑張ります、ステラさんの為に心臓を捧げます!」
泣きながらもドンッと敬礼したヴァニーユに、ステラは優しい笑顔を向けた。
「良い部下だな」
ヴァニーユが出ていった後俺は言った。
「あげないよ?」
「もらわねぇよ……俺はお前をもらうからな」
「えっなに、んむっ……ふぅっ……んっ…」
思い切りステラにキスし、舌を這わせた。
有能な部下も、ステラを可愛がる上官も、
この表情、声を知らない。
俺だけが知っているステラ。
優越感でぞくぞくしながらキスを続けた。