Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第10章 その後
「リヴァイ君ね、案外鈍いみたいだな」
ハンジが力なく笑いながら言った。
エルヴィンも怒りながらも思わず、といった様子で悲しく笑いながら言った。
「リヴァイ、あれだけ熱烈にステラのことを愛しているのならそばにいるべきだ。それに彼女もお前にいて欲しいと思っている。なあミケ?」
「あの薬で口もほとんど動かない中、ステラが気絶する寸前までずっと発してた言葉が‘リヴァイ’だったそうじゃないか…。
ステラは酷く打ちのめされてるが、リヴァイ、君が怒っているのはそのステラではなく自分自身とあの男に対してだろ?」
その通りだ。余計離れるべきじゃない。ステラを愛していいのはこの世界で俺一人だ。その愛でステラを包むことが出来るのも俺だけだ。
こいつらが言う通り、あの男には俺の怒りで地獄を見せてやる。
俺は静かにステラのいる部屋へ入っていった。