Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第9章 ✵事件︎︎
壁外調査の少し前から、私の部屋には菓子が届くようになっていた。
かわいらしいクッキーやチョコレートといった、なかなか高価なものだった為、エルヴィンが買ってくれたのかと考えた。
「エルヴィン、あの菓子はどこのお店で?」
「菓子?何の事だ?」
「え…?」
私はエルヴィンに菓子のことを話した。
「ステラ、直ぐにその菓子を持って来い。ハンジも呼んでくるんだ」
エルヴィンに言われた通りにすると、ハンジさんいわく薬に耐性がある者でも一時的に気を失う量の睡眠薬が含まれていることがわかった。
「ステラ、今後同じようなものが来ても絶対に食べるな。包装も触らぬほうがいい」
私宛に来る菓子は、段々と私の部屋に直接置かれるようになった。閉めて出ていったはずの鍵が戻ってくると開いていて、ドアを開けたすぐの所に菓子があるのだ。
「ステラ…訓練兵の指導を減らそう。それと誰かがつくべきだ」
「はい…ごめんなさい、「ステラ、この事に関して君は謝ってはいけない。君は何も悪くないからな」…はい。誰か、というなら私の1番信頼する部下に話します」
「信用できるんだな?」
「ええ。確実に」
リヴァイ達が来た日に、ヴァニーユにこの事を話した。
彼は勿論です、と約束した上で、早く部下にしてくれ、まだ無理よ、と恒例となった会話をした。