Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第9章 ✵事件︎︎
訓練も終わり、夕日で辺りが赤く染っていた。
ヴァニーユは2年間の訓練中のステラの様子を事細かに教えてくれた為、お返しと言えるのか分からないがお前は有能な部下になれるだろう、と助言していた。
俺もステラもお互いこの後一緒にいれると思っていたのだが、ステラが何と急に予定されていなかった会議に呼び出されてしまった。
「………」
「頼むステラ、君がいないと話が進まないんだ」
懇願するエルヴィンに、じとっとした目を向けるステラ。腕の中にステラを閉じこめエルヴィンを睨みつける。
異様な光景だったが、兵士である以上避けられない。
渋々ステラはついて行ったが、会議室の前に着くまでずっと俺の手を握っていた為、理性はほとんど残っていなかった。
2時間ほどで終わると言われた為、俺はステラの部屋にいようと考えた。
2年以上待って手に入れた愛しい人。と同時に性欲も2年押さえ付けていた事実に、手に入れた今、それが爆発しそうだった。
地下街で生き残るために体で女を黙らせたりすることは少なくなかったし、性欲処理として適当に女を捕まえていたこともあった。
だがそれがどうだ。ステラと会ってから、他の女を抱く気が一切失せてしまった。性欲が無くなった訳では無い。だがステラ以外の事など考えられなかった。