Madly in Love 【リヴァイ】【進撃の巨人】
第9章 ✵事件︎︎
兵服に着替えたステラが出ようとドアに手をかけた時、後ろから手を回してステラを抱きしめ、軽くキスをした。
「おい、訓練終わったらさっきの続きするからな」
「……」
「嫌ならやめるが」
「……嫌じゃない……けど…」
「急じゃなきゃいいのか?」
にやりとしながら、ステラの太もも辺りを軽くさする。
「んっ……だめ!今はだめ!訓練!」
ステラは細い指で俺の手を抑え、勢いよくドアを開けた。俺は思わず吹き出してしまった。
「何だ、そんなに早く終わらせてやりてぇのか、だったら最初から「違う!」
真っ赤になって頬をふくらませるステラに愛しさが込み上げ、悪い悪い、と言いながらステラと共に訓練地へ向かった。
訓練地で俺は少し離れた木のところでステラの様子を見守ることにした。
「あ、ステラさん!」
訓練地に着いた途端に以前ステラと話していた男__というより少年だろう__が駆け寄っていった。
「ごめんねヴァ二…私から頼んでおいたのに待たせて」
「大丈夫ですよ、ステラさんのお役に立てるなら何だってします。……それより、ステラさん恋人とか出来ました?」
「…へっ、」
恋人が出来たのかと小声で聞く少年の質問に少し赤く頬を染めたステラは驚いた声を出した。
「いや、すごく幸せそうな顔でしたので…俺嬉しいです、1番に尊敬するステラさんが幸せそうで」
___こいつとは仲良くやれるかもしれん。
密かにそう思ってしまった。