第8章 送り迎え
「結構です。」
それは女性軍人にとってみれば、切実な問題。
“痴漢被害”
今までに何人も被害にあっている。
そう言う訳で、必ず男性軍人が送り迎えをする事になった。
「リザの送り迎えをしてください。」
「中尉にはハボックを付けた。」
「……それは賢明かもしれませんね。ジャンの方が安全だ。」
「それはどういう意味かな?」
「御想像にお任せします。」
中尉相手に送り狼にはならんよ。
「と言う訳で、君には私がつくよ。」
「結構です。私は錬金術師ですよ?痴漢ぐらい一人で倒せます。」
「しかしな、…。」
「…?」
送り迎え
「君も女性なんだよ?」