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上司と部下30のお題<ロイ・マスタング>

第7章 「許可出来ないな」


「なぜです?」


なぜだと…?
絶対にセントラルに行かせはしないからな。


それは数日前の電話だった。


「ヒューズ…。私は仕事中なんだが…。」
『どーせサボッてんだろ?ならオレの話を聞けっ!!』
「………。」
『あと一週間でエリシアちゃんのバースデーでよぅ!も誘ったんだぜぇ!』
「勝手に人の部下を誘うな。」
『はおまえの部下の前に、オレのダチでもあるからな。』


私の友人でもあるぞ…。


『それにしても、ロイ…。』
「なんだ?」
『おまえ、を落としたか?』
「………なんだ?いきなり…。」
『ウカウカしてっと、どこかの馬の骨に取られんぞ?』
「そんな…。」
『ヨユーねぇぞ。あいつ、セントラルではモテたからな。』


………。
なんだと?


『あの顔に、あの性格だろ?下は門番、上は大総統まで狙いのヤツは多かったなぁ。』


そんな話、聞いたことないぞ。


『今は結婚に興味なさそうだが、あいつも女だ。そのうち興味が出てきて、好きな男でもできれば…。』


ガチャン


最後までヒューズの話など聞いている余裕がなかった。
これは早急に手を打たねば…。





「セントラルに行くための休暇をください。」
「ダメだ。」
「なぜです?」


ダメなものはダメだ。




















「許可出来ないな」
おまえを、男どもの真ん中に放り投げてたまるか。




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