第18章 朝を向かえる
「……ん…。」
窓から射す光がいつもと違う。
ここはどこだ…?
「いった…。」
頭がガンガンする…。
昨日は歓迎会で…、お酒飲んで…。
あれ?その後の記憶がない…?
むくりと起き上がって自分の格好を見る。
なんで、ワイシャツ一枚…?
しかも自分のじゃない…。
んでもって、自分に絡まってるこの腕は誰のだ…?
「んー…。まぶしい…。」
だんだん頭が覚醒してきた。
「ロイ…?」
「あぁ…。目が覚めたか?おはよう。」
「………!!!!」
なんで、ロイと同じベッドで寝てるんだ?!??!?!
「混乱してるな。」
「落ちつけ、自分。落ちつけ…。」
あぁ、ダメだ。思い出せない。
「安心しろ。何もなかったよ。」
「へ?」
「おまえが自分で着替えたし、私も酔いつぶれているおまえを抱くほど飢えちゃいない。」
「ですよねぇ…。……お世話になりました。」
「。」
「ん?」
「おはよう。」
「……オハヨウゴザイマス。」
爽やかな朝に、さわやかな笑顔。
朝を向かえる
恥ずかしさいっぱいの朝だったけど、なんとなく悪い気がしない。