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上司と部下30のお題<ロイ・マスタング>

第15章 手伝い




「こりゃまたずいぶんとため込んだな…。」


広いデスクの上には
天井まで届きそうな書類の山が、いくつもできていた。
その真ん中では、必死になってペンを走らせる男。


「おはようございます、中佐。」
「おはよう、リザ。コーヒーです、大佐。」


礼を言う暇も惜しんで仕事をしている。
珍しい光景だな。





その書類の山は、夜になっても減る事はなかった。


「入るぞ。」
「か…。」


でも返事ができるくらいは減っていた。


「ほら。半分よこせ。」
「え?」
「リザも帰ったしな。」
「………最近、口調が上官に対するものじゃないな。」
「…他人行儀になるなって言ったのおまえだろ?」
「まぁ、そうだな。」
「あ、サインする書類はおまえがやれよ?筆跡でばれるからな。」
「あぁ、そうするよ。」




















手伝い
「中佐、大佐を甘やかすのやめてください。」
なんでバレたんだ…?




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