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上司と部下30のお題<ロイ・マスタング>

第12章 断われない




「ヒドイッ!」


パシンッ!


「なんでよけないのよ…っ!」
「よけたら、が叩かれるだろう?」
「そんなに…、そんなにその女が大事なの…?」
「あぁ。」
「あなたなんて、大嫌いよっ!!」


なんで私がここにいるんだろう。


「はぁ…。最近の女性は乱暴だな。」
「自業自得って言うんだよ。」





それは朝のことだった。


「は?」
「もう一度言う。私の彼女になってくれ。」


一発殴ろうかと思ったが、まぁ待てと理由を話された。


ある女性と一夜限りの関係を持った。
しかし、しつこく付きまとわれて困ってる。
だから彼女をでっちあげて、関係を断ちたい。


「なんで私が…。」
「昔から、ぶつぶつ言いながらでも聞いてくれるおまえが好きだよ。」
「世の女性も、いい加減目を覚ませってんだ。こんな悪い男に引っ掛かって…。」
「まったくだな。」


いや、まず私が目を覚ませ。
こんなヤツと腐れ縁でもつながってるんだからな…。


頭ではわかっていても、




















断われない
君のお願いだから…。




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