第13章 信頼の呼吸
翌朝早朝。
勇姫は一人で屋敷の門をくぐった。
家に向って深々と頭を下げ、
「行ってきます。」と言った。
門の近くに隠れて、密かに様子を伺っている炭治郎に届くように。
―…バレてたか。
炭治郎は少し冷や汗をかく。
「夜平、よろしくね。」
鎹鴉を肩に乗せ、勇姫は任務へと出発した。
体力温存の為、走らない。
もう戦いは始まっているのだ。
その三日後、炭治郎達に指令が来る。
那田蜘蛛山へ行け、と。
「那田蜘蛛山…!確か、勇姫達も近くで任務にあたってるはずだ。」
聞き覚えのある地名に、炭治郎が反応する。
「そういえば、そうだな。会えるかな。」
「実践での俺の力を見せ付けてやるぜ!」
三人は士気高く、準備を始めるのであった。
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やっと原作に入ります。
少しだけですが(笑)