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信頼の絆【鬼滅の刃】炭治郎

第5章 黄色いのと猪と



「あの、巽…さん、」
半分程食べ終わった頃、善逸が話しかけた。
話しかけたはいいが、なんだかその後もじもじしている。

「なんでしょう?」
勇姫が先を促す。

「…たぶんですけど、俺、少し前の任務で、貴女と会って、るん、ですよ」
何故だか恐る恐る話してくる。


少し前の任務…?
記憶を辿る勇姫。
正直、怪我で離脱するまで仕事をしまくってたので、どれかわからない。


「どんな任務でしたか?」
と勇姫が聞いたので、善逸は説明をした。


すると、
「ああ!思い出しました!
黄色い頭の人居ました居ました。」
と嬉しそうに声を上げた。

「なんで頭から黄色の塗料を被った隊員がいるのだろうと思ってました。
あれ、善逸さんだったんですね!」


ふふふっと笑う勇姫。
対して、やっぱりか、と青ざめる善逸。

「何か…凄い人なのに、馴れ馴れしく名前で呼んだりしてすみませんでした。」


善逸がぺこりと頭を下げる。
勇姫は、ぷっと吹き出した。


「昨日の炭治郎と同じですね。
炭治郎にも言いましたが、私は気にしません。好きに呼んでください。
敬語も必要ありませんよ。
あ、伊之助さんもね。」


笑いながら勇姫が言うと、
「本当にー!いいのー?良かったぁー」
と善逸はとても喜び、
「はぁ?言われなくても俺は俺の好きに呼ぶぜ。」
と言って伊之助はにやりとした。

「あ、じゃあさ、勇姫ちゃん!良かったついでにお願いしていい?
あのさ、気になってたんだけど、炭治郎だけ呼び捨てだし、やたら仲良く話すし、なんかズルくない?!
俺も、呼び捨てにして!敬語もやめて!お願い!ね!」


善逸の圧に押されて「え、うん。わかった、善逸。」と答える勇姫。


三人のやりとりを、炭治郎は嬉しそうに見ていた。


が、

善逸が
「やったー!!!
好きに呼んで良いって言われたし!
前に会った時のことも覚えててくれたし!
仲良くなれたし!
俺たちもう結婚かな?!ね!ね!」
と勇姫に絡み出したので、

なんだかモヤっとして「こら!」と善逸を叱った。


当の勇姫は「結婚は無理だね〜」と笑っていた。
 


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打ち解けました〜(*^^*)
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