第1章 幼なじみの音也と
「え?なにぃ〜?音也くんっ、
もしかして幼なじみのわたしの体に
興奮しちゃったりしてるの〜?」
ニヤニヤ笑いながら言うわたし。
音「そ、そんなんじゃないけどさ」
あれ?なんか想像してたのと違う。
恥ずかしがんないでよホントに興奮しちゃってたの?
こっちまで急に恥ずかしくなるじゃん。
でもここで私まで照れてたら変な空気になる。。。
「ちょ、ちょっと〜やめてよその反応。
昔一緒によくお風呂とかも入ってたじゃん!
あっそうだ!久しぶりに一緒に入ってあげよーかー?」
照れるのを誤魔化すようにまた茶化すように返すわたし。
すると音也が立ち上がっていきなりわたしを
床に押し倒してきた。
「いっ。。いたっ。。ちょっとなにするの急に。。」
音也はわたしの両手を床に押し付け上から
被さるようにわたしを見つめる。
その表情はわたしの知ってる音也ではなかった。
いつもニコニコしててみんなの人気者の音也ではない。
いつになく真剣で真っ直ぐな目で見つめてくる。
だけどその瞳の奥にはなにか迷いのような
揺らぎを感じる。
「ちょっとねぇ、ごめんって、からかってごめん!
ねぇ離してよ痛いってば。。」
音「、、ねぇ」
「なによ。。」
至近距離で上から真っ直ぐ見つめられたまま
目を合わせられない。
恥ずかしすぎて無理。。。
音「ねぇあきな、俺だってさ
そのへんの年頃の男子となんにも変わらないよ。」
「何言ってるの?どういう意味?」
うそ。意味なんて分かる。
でも音也にこんな風に押し倒されたり
そんなことを言われるなんて思ってなかった。
音「あきな、こんな風に伝えるなんて
思ってなかったけど、俺、、、
ずっと好きだったんだ。あきなのこと。」
「え?ちょっと音也。。。」
突然のことでびっくりする。
音「俺今日あきながそんな格好で来て、
その。。なんて言うか、すごい我慢してたんだよ。
でももう、我慢できない。。」