第2章 彼氏の真斗と
真斗くんは少し時間をあけて、ゆっくり口を開いた。
真「お前に触れてしまうと、心に堰き止めている物が
溢れてしまいそうになるのでな。」
「え?どういうこと?分かるように言ってよ。。」
真「お前に触れると、色々と我慢が出来なくなるような気がするので、触れることはしなかった。だが、結果それでお前に寂しい思いをさせていたなら悪かった。」
どうやら真斗くんは触れたくないのではなく、
私のことを思って触れていなかったらしい。
「どうして?わたし、真斗くんになら、、
何されたっていいのに。。。」
我ながら大胆だなと思いながらも本心を口にする。
するとずっと背を向けていた真斗くんが
ゆっくりとこちらを向いた。
真「今の言葉は、本当か。」
こちらを向いた真斗くんは真剣な表情で
間接照明のおかげか、いつもよりも
色っぽく見えた。
「うん、本当だよ。。真斗くんのこと、
大好きだから。。。」
私がそう言うと真斗くんは手をわたしの頬に当て、
ゆっくりと唇を合わせてくれた。
唇と唇が触れ合うだけの優しいキス。
だけど真斗くんにされたかと思うととても嬉しい。
真斗くんは1度ゆっくりとわたしから離れると
目を見て言った。
真「もう止められないが、いいか。」
そう言った真斗くんは普段見せない
少し余裕のない顔をしていた。
「うん。。真斗くん。。。」
わたしの了承を得ると、真斗くんはわたしの頭に手を回し、
もう一度キスをした。
今度は角度を変えながら何度も何度も唇と唇を触れ合わせる。
「んんっ。。、」
真斗くんの優しくて少し艶かしいキスに
声が漏れる。
すると真斗くんがわたしを仰向けに寝かせ、
上から見下ろした。
しっかり私の目を見つめながら真斗くんの
綺麗な顔が近づいてくる。
もう一度唇が触れたかと思うと、
真斗くんの舌が私の口の中に入ってきた。
恥ずかしかったが、わたしも自分の舌を絡ませ、
深いキスをする。
真斗くんはわたしの頭を撫でながら
舌を吸ったり絡ませたりする。
「んんっ。。。」
真斗くんにこんなことされてるのが嬉しいのと恥ずかしいので、声にならない声が漏れる。。