第2章 彼氏の真斗と
自分で言うのもおかしいが、
すごく愛おしそうに微笑んでくれる。
わたしは急に真斗くんに抱きつきたくなって
彼の腕にギュッとしがみついた。
真「っ!!!!」
その途端真斗くんはびっくりして
わたしを軽く突き飛ばした。
「え??。。。真斗くん。。。?」
真「あぁ。。。すまない。。。その。。。」
わたしはなんだか恥ずかしくなってその場から
走って逃げ出した。
え?なんで?
なんで突き飛ばされちゃったんだろう。。。
あんなに優しそうな顔してくれたのに。。
触れたいって思うのはわたしだけなのかな。。
それから次の日の出発まで結局真斗くんからも
連絡があったりすることはなく、
その日を迎えた。
集合場所は近くの駅で、みんなで
貸切バスに乗っての移動だった。
まお「あきな〜!!おっはよー!!」
そう言いながらまおが抱きついてきた。
「あっ。。まお。。びっくりしたなぁ。。」
まお「あれ??どうした?なんか元気なくない?」
「あぁうん。。ちょっとね。。。」
まお「とりあえず、バスの中で話聞くよ!」
真「美山!!」
まおと話していると真斗くんに呼び止められた。
わたしがゆっくり真斗くんの方を振り向く。
真「美山。。その、昨日はすまなかった。
決して嫌だったとかいうことはないんだ。
ただその、急なことで驚いてしまってな。。。」
「。。真斗くん。。大丈夫だよ、わたしこそごめんね」
それだけ言うと、わたしは
キョトンとしているまおとともに、
バスの中へ入った。