第9章 こいつの調子には正直ついていけない
「砂隠れの里まで、1日で行くぞ!」
「いえっ!半日で行きましょう!!」
どうしてオレの周りには、ハイテンションなヤツしかいないのか…。
「どう考えたって、3日はかかる。」
「いや、2日で行けるだろう!!」
オレの空耳か…?
「お?ではないか。」
「ガイ先生、お久しぶりです。」
ちょっと待て…。
「なぜ、おまえがここにいるんだ…?」
冷静になれ、自分…。
「火影様勅令の任務ー。ハイテンションに囲まれて、ネジがハゲないか心配なんだってよ。」
「は…?」
「さぁ!ガイ先生!!この2日を無駄にはできません!!逆立ちで行きましょう!!」
「おぉ!よ。それは名案だな。」
「リーくん。どっちが早く着くか競争だ!」
「望むところです!僕は負けません!!」
「これぞ、青春だなぁ!!」
火影様…。
お心遣いは嬉しいのですが、確実に人選ミスです。
こいつの調子には正直ついていけない
「ネジ?置いてくぞー。」
「普通に歩けっ!こんの、大バカどもが!!!!」
「…だんだんネジのイメージが壊れてきてるよねー…。」