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家主の憂慮で15のお題<日向ネジ>

第8章 寝顔は天使、とはよく言ったものだ




「ただいま。」


夕方、2泊の任務を終えて帰宅した。
いつもなら飛び込んでくるヤツが、今日は来ない。


どうした?


任務はないはずだろう。


家の廊下を進み、一つの和室に入る。


「ここにいたか…。」


いい天気だったのが一転、少し前に夕立が来た。
それで慌てて洗濯物を取り込んだはいいが、何を思ったか寝てしまったと。


洗濯物に囲まれて、幸せそうに眠る。
手にはオレの上着をしっかりと握っている。


「ただいま、。」


柔らかな、白い頬をなでながらそっとつぶやいた。










寝顔は天使、とはよく言ったものだ
「む~、ネジぃ…。」
「…?」
「……お色気ムンムン…。」
「……っっっんの、起きろ!たわけっ!!!!」








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